普及は難しい!?代替燃料車

2030年代にはガソリン車廃止 !?

政府が推し進める「2050年カーボンニュートラル」をご存じの方も多いかと思いますが、車やバイクをお持ちの方にとって、衝撃なニュースとなりました。
2020年12月、経済産業省からの発表により、2030年半ば頃までにガソリン車販売禁止が取り組められました。
こうした背景には、Co2削減による環境問題がありますが、同時に世界的なESG(環境/社会性/ガバナンス)投資の急激な拡大にあります。

2017年時点で、日本のHV普及比率は、31.6%と非常に高く、第二位のフランスでも4.8%、アメリカやドイツなど、ほかの諸外国でも4.0%を下回っており、ある意味楽観視していました。
しかし先に述べた通り、ESG投資の潮流が、ここにきて一気に熟してきたことから、このたびの電気化が推し進められるようになったのです。

代替燃料車とは

政府の見解では、2030年代半ばには、ガソリン車のすべてを電気化する方針ですが、現在次世代車として注目されているのが、HV(ハイブリッド車)/EV(電気自動車)/PHEV(プラグインハイブリッド車)/FCV(燃料電池車)の順となっています。
この中で、Co2を排出しない、代替燃料車も熱い注目を集めています。

代替燃料車とは、バイオ燃料や水素、天然ガスやLPGなどを燃料とする車の事で、ガソリン車に比べて非常にクリーンなことから、随分と前から世界中で研究されてきました。
しかし、HV車やEV車はかなり普及してきましたが、こうした代替燃料車はあまり見かけることありません。
現在のところ、電気自動車ほどのメリットが無い事が、一番の問題点となっているようです。

バイオ燃料の問題点

バイオ燃料は、農作物などから作り出したアルコールを、ガソリンや軽油と混ぜて利用しようというものです。
なぜ、バイオ燃料が注目されてきた方をいいえば、植物が生育する際、Co2を吸収し酸素を作り出すからです。
燃料として利用しても、Co2は排出されますが、生育する際のCo2のことを考えても、大気に還元されると考えれば、非常にエコロジックなわけです。

しかしながら、課題や問題点なども当然あります。バイオ燃料によって作り出された燃料は、そのまま100%利用できるわけではなく、混ぜて使用しなければならないからです。
それは、アルコールだけでは、エンジンがさびる恐れがあるからです。
また、大量の農作物を作るためには、広い国土と耕地が必要となってきます。

電気自動車のメリット

次世代車の注目の筆頭は、EV車とされています。
現在の私たちの暮らしの中には、様々なエネルギーが使われていますが、その中でも電気は必要不可欠なものとなっています。
極端な話、電気さえあれば、お湯も沸かせますし、様々な家電製品を利用できます。

その点、EV車は走行しながら、電気を貯められるのが大きなメリットとなっています。
EV車のバッテリーとつなげれば、家庭でも利用可能で、相互に補完しあいながら、世界全体のエネルギー消費の無駄を省けることが、ほかのエネルギーと比べて特に秀でています。