実は種類が多い車の免許について
公道を運転するには運転免許が必要ですが、一口に運転免許といっても種類がたくさんあります。
運転できる車のタイプによって取得しないといけない免許が異なるからです。
今回は免許の種類について解説していきます。
運転免許の区分
まずは区分について知っておきましょう。
区分は大きく分けて3つあります。まず、一つ目が第一種運転免許です。多くの人が取得する免許で普通車を乗るだけならこの免許になります。
続いて、第二種免許。タクシーや路線バス、代行業など人を乗せて料金をとる場合、必要な免許です。取得には第一種運転免許を取得してから3年以上かつ21歳以上という条件があります。
最後の仮運転免許は、練習のために公道で運転できる仮の運転免許です。
第一種運転免許の種類
車の運転免許には7種類あります。免許の種類によって運転できる車が明確に分けられており、免許証に記載された車しか運転できません。
普通免許
車両重量が3.5トン未満で最大積載量2トン未満に該当する自動車です。
軽自動車や小型特殊、原付バイクを含む普通自動車の運転に必要な免許で、マニュアル車用(MT)とオートマチック車限定(AT限定)があり、MT免許を持っている方はAT車も運転できます。
近年販売されている車の98%以上がAT車といわれ、AT限定免許を取得する人がMT車用免許取得者を上回っています。
準中型免許
2017年3月の道路交通法改正で誕生した運転免許です。中型免許と異なる点は制限なく取れる点にあります。
中型免許は運転免許を取得して2年以上でないと取得できませんでしたが、準中型免許によって車両総重量7.5トン未満・最大積載量4.5トン未満の2トントラックや3トントラックの運転も可能となったのです。
中型免許
4トントラックの運転に必要となる運転免許です。受験資格は運転免許を取得して2年以上かつ20歳以上となっていて、ある程度の経験が必要になります。
4トントラックの定義は車両重量が8トン以下で最大積載量が5トン以下のものをいいます。準中型免許でも運転できそうですが、最大積載量が4.5トンを超える場合もあるため、中型免許が必要です。
大型免許
大型バスやタンクローリー、ダンプカーなど運転できる免許です。
荷物の運搬や路線バス、観光バスの運転に必要な免許で女性の取得者も増えています。
小型特殊免許
トラクターやコンバインなどの農業用や市場の荷役に使われるターレットトラックのような車を運転できる免許です。
大型特殊免許
フォークリフトやロータリー除雪車など工場や除雪作業に使われる小型特殊車以外の車を指します。
けん引免許
車両重量750kgを超える車をけん引するために必要な免許です。けん引する車の免許とけん引免許が必要でけん引免許だけでは車の運転はできません。