気になる電動自転車のバッテリーのこと

バッテリーのイメージ画像

電動モーターによって自転車をこぐ力をサポートしてくれる、電動自転車。モーターを動かすために必要なバッテリーについて調べてみました。

バッテリーの性質と充電の関係

電動自転車に採用されているバッテリーは主に3種類。鉛酸バッテリーとニッケル水素バッテリー、リチウムイオンバッテリーなどです。

鉛酸バッテリーとニッケル水素バッテリーの性質

鉛酸バッテリーとニッケル水素は、充電が残っている状態で充電を継ぎ足し続けると、残っていた電気がとりだせずに不具合がおきる「メモリー効果」という性質を持っています。大きな容量がバッテリーにあっても、小さい容量しか使えなくなってしまう可能性のあるバッテリーです。

リチウムイオンバッテリー

メモリー効果のないバッテリーです。耐久性にも強く、国内主要メーカーの電動自電車はほとんどが高性能なリチウムイオンバッテリーを採用しています。バッテリー交換の回数も不具合のでる鉛酸バッテリーやニッケル水素バッテリーより少なく済むでしょう。

電動自転車を選ぶ時には、バッテリーの種類も重要です。海外製で安価な製品は、鉛酸バッテリーやニッケル水素バッテリーを使用しているため、安い可能性があります。価格に惑わされないようにしましょう。

バッテリーには寿命がある

国内で主流となっている、高性能なリチウムイオンバッテリーに絞って、バッテリーの寿命について解説します。リチウムイオンバッテリーは寿命が長いと言っても、充電池なので消耗品です。約700~900回の充放電によって購入時の半分の容量になります。そのため、バッテリーは充放電の繰り返しが劣化の原因となるわけです。

バッテリーを長持ちさせたい

寿命を伸ばすためには、できるだけ充放電の繰り返しを減らす必要があります。バッテリーの容量が大きいと充電の回数も少なく済むので、バッテリーの容量は多い方がいいですね。
リチウムイオン電池は高温に弱い特性を持っています。炎天下の駐輪場を避けて、風通しのいいところで保管しましょう。保管の際には、電池残量切れに注意が必要です。空の状態の完全放電から無理に充電をしようとすると「過放電」状態になります。リチウムイオンは過放電にも弱く、電池の劣化させる原因です。長期に渡って使用しない場合は、バッテリー残量を半分程度残して保管。3ヶ月に1回の充電を心がけましょう。

バッテリーの寿命が近づくと、バッテリー切れの頻度が多く、アシスト力が弱まります。バッテリーを買い替える時期だと考えて良いでしょう。バッテリー以外の消耗品に問題がなければ、バッテリー交換のみで走行可能です。自転車の交換自体を検討する場合は、丸っと買い替えてもいいですね。バッテリーの種類や容量に注目して電動自転車を選んでください。