空飛ぶバイクが発売
バイクが空を飛ぶ!?
空を飛ぶバイクがついに発売された!と言われても、にわかには信じられないという方も多いのではないでしょうか。
「特撮かSF作品の話じゃないの?」と思う方もいるかもしれませんが、これは本当の話で、ついにバイクが空を飛ぶ時代が来たのです。
しかも開発したのは日本の企業「A.L.I Technologies」という会社で、まさに世界初の「エアモビリティ」として空飛ぶバイクを開発したのです。
どんなバイク?
「そもそもバイクって道路を走るものでしょ?車輪もついてるし」と、ツッコミを入れたくなる方もいらっしゃるかもしれません。
今回発売される見通しとなった空飛ぶバイク「XTURISMO Limited Edition」は、やはり車輪はついておらず、代わりにホバリングを想起させるようなデザインとなっています。
しかし、人間が乗る部分は紛れもなくバイクです。
横から見ると完全なバイク、正面・背面から見るとSF映画や特撮作品に出てくるような近未来型のちょっと不思議なデザインをしているのが大きな特徴です。
メカが好きな人にとっては、かなりスタイリッシュでクールなデザインと評価できるのではないでしょうか。
肝心のスペックは?
どんなスペックをしているのか?どんな形で空を飛ぶのか?と疑問を抱く人もいると思います。
飛行機のように上空高くを飛ぶのか、それともちょっと地上を浮くような形で飛ぶのか?などの疑問もありますが、結論から言えば基本的には後者です。
バイクと同じように、ドライバーが外気に触れる形で運転することになるため、あまり上空まで飛ぶのには適していないようです。
基本スペックでは、積載量は上限が100キログラム、最高速度が時速100キロで、この速度で約40分間飛行することができるそうです。
このスペックを見てどう感じるかと言うと、バイクとして見たら時速100キロというのはちょっと物足りないと感じるかも知れません。
ただ、この速度で宙に浮いて空を飛ぶことを考えるとちょっとワクワクしてくるのではないでしょうか。
浮力に関しては、ホバリングのような形をしている下部の四隅にそれぞれ小さなファンが1つずつ、そして中央部分に大きなファンが2つ搭載されており、それで車体を浮かせつつバランスを保って飛び続けることができるそうです。
実際に運転する際の「飛ぶ高さ」は地上から数メートル程度で、運転している画像・映像なども既に公開されています。
2021年10月には富士スピードウェイでテスト飛行も公開されており、「本当に飛べるんだ」と大きな話題にもなりました。
問題なのは飛行時間が約40分程度という点で、往復であれば片道20分程度の場所への移動しかできないわけですから、日常の移動にはあまり適していないことにります。
もちろん、「空を飛んでツーリング」なんてことも現行法ではできないでしょう。
さらに価格ですが、こちらは約7700万円となっており、庶民にはとても手が出ない価格となっています。
ですが、幅広い方面でかなり話題になっており、開発元の企業では緊急時の救助活動への活用などでこの空飛ぶバイクの可能性をアピールしています。