電動キックボードに乗ってみた

電動キックボードってどんな感じ?乗ってみた

キックボードが流行ったのがもう20数年前のことですが、そこにモーターとバッテリーを搭載した電動キックボードが注目を集めています。
何しろ電動ですから、従来のキックボードよりもずっと楽、しかも今の時代に合わせて省エネ仕様になっているというのですから「どんな感じなの?」と気になってしまうというものです。

そこで、実際に乗ってみました。
まずは感想としては、ひとことで言えば「心地よい!」です。
キックボードの魅力だった小回りの良さに加えて、疲れない、さらに爽快感を味わうことができるのですから、気持ちよくて当然と言えば当然です。
しかも持ち歩きも簡単で、ちょっとどこかの店に立ち寄るなんてこともできます。
日常の街中での移動で使ってみたのですが、旅行する時に持参して現地をめぐるときに使っても面白いかもと感じました。

まだ電動キックボードに乗ったことがないという方は、速度が気になるのではないでしょうか。
最高速でも時速20キロ程度、徒歩はもちろん、従来のキックボードと比較してもずっと安定した速さを維持できるわけですが、車道で車と並走しているとやっぱりちょっと遅いと感じてしまう面もあります。
ただ小回りが効く点や、次に触れる安全性を考えるとあまりスピードを求めるべきではないのでしょう。

安全性は?

一番の問題点である安全性ですが、電動キックボードの安全性に関しては2つの面があります。
自分が車やバイクと激突して怪我をしないか、もうひとつは自分が歩行者とぶつかって怪我をさせてしまわないかの2つです。

例えば、人が多い通りで時速20キロで走ろうものなら迷惑千万、事故をもたらすおそれだけでなく周囲から顰蹙を買ってしまうでしょう。
また車の通りが多い車道で走っていると、ちょっとギリギリのところをスピードを出して追い越していく車もあるので怖い面もあります。

予想されている規制緩和について

2021年の暮れに、国会で電動キックボードの規制緩和が実現する見通しとのニュースが流れました。
これまで運転免許証の携帯やヘルメットの着用義務、自賠責保険の加入、歩道で走行してはいけないといった規制が課せられており、「まず乗るまでが面倒」という面がありました。
これは、現在の法律では電動キックボードが「原付」に該当するという認識からです。

しかし新たな法改正によって、「小型低速車」という新しい区分が設けられることになるそうです。
その結果免許は不要、ヘルメットは「着用を強く推奨する」としつつも、着用は任意へと変更される見通しです。
ですから極端な話、その気になれば誰でも簡単に電動キックボードを導入・運転できる状況になるわけです。
「これなら乗ってみたい」という方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。

ただ、規制緩和によって事故の多発やマナーのない運転者が続出する懸念の声も聞かれています。
実際乗ってみた感想からしても、心地よさとともにやはり運転には注意が必要とも感じました。
実際に改正された場合でも、しばらくどんな状況になるのか様子見したうえで判断したほうがよいもしれません。